病院・クリニック売却の仲介会社が見つかるWEBメディアURUCLINIC(ウルクリ)病院・クリニック売却の仲介会社が見つかるWEBメディアURUCLINIC(ウルクリ)
病院の売却・M&A仲介会社34社から厳選紹介【ウルクリ】 » 病院・クリニックを売却・譲渡したい方向けのコラム一覧 » クリニック売却を検討する際は秘密保持契約を結ぶべき?

クリニック売却を検討する際は秘密保持契約を結ぶべき?

クリニックの売却時には、秘密保持契約(NDA)が重要です。情報漏洩を防ぎ、安心して交渉を進めるために必要な秘密保持契約の重要性や内容、締結手順を解説します。

秘密保持契約とは

秘密保持契約(NDA: Non-Disclosure Agreement)とは、特定の情報を第三者に漏らさないことを約束する契約です。クリニックの売却においては、売却に関する機密情報、例えば財務データ、患者リスト、内部運営情報などを保護するために使用されます。これにより、売却プロセス中に重要な情報が競合他社や不正な第三者に漏れるリスクを防ぎます。

クリニック売却において秘密保持契約が重要な理由

クリニックの売却において、秘密保持契約が重要な理由は次の通りです。

売却情報の保護

クリニックの売却情報には、財務データ、患者リスト、医療設備の詳細、従業員情報など、非常に機密性の高いデータばかりです。これらの情報は、売却交渉中に複数の関係者と共有されることが多く、適切に管理されなければ情報漏洩のリスクが高まります。秘密保持契約を結ぶことで、これらの情報が不適切に開示されるリスクを防ぎます。

たとえば、クリニックの財務状況や資産価値が第三者に漏れると、競合他社にその情報を利用されてしまうリスクがあります。具体的には、クリニックの売上や利益率、借入金の状況などが明らかになることで、競合他社が市場戦略を調整し、自社に不利な影響を及ぼすかもしれません。秘密保持契約により、こうした機密情報が外部に漏れることを防ぎ、売却プロセスを安全に進められます。

競合他社からの防御

秘密保持契約は、競合他社からの情報漏洩を防ぐためにも重要な役割を果たします。クリニックの売却情報が競合他社に漏れると、彼らがその情報を使って市場での戦略を調整し、自社に不利な影響を与える可能性があります。例えば、競合他社がクリニックの売却予定を知ることで、顧客や従業員を引き抜くための戦略を立てる可能性があります。

また、クリニックの強みや弱点に関する情報が漏れることで、競合他社がその情報を利用して、自社の強みを活かした戦略を展開し、市場シェアを奪われるリスクも考慮しなければいけません。秘密保持契約により、売却に関する情報が厳格に管理され、競合他社からのリスクを軽減することができます。これにより、売却プロセスをスムーズに進め、最適な条件での売却を実現可能です。

秘密保持契約の内容

秘密保持契約には、いくつか重要な内容が含まれます。以下では、秘密情報の範囲、契約の期間、罰則規定について詳しく説明します。

秘密情報の範囲

秘密保持契約には、どの情報が秘密として保護されるべきかを明確に定める必要があります。クリニックの売却に関しては、財務データ、患者リスト、医療設備の詳細、従業員情報、経営戦略、営業情報などが含まれます。これらの情報を具体的に列挙し、秘密として取り扱う範囲を明確にすることで、情報漏洩のリスクを抑えられます。また、契約に含まれない情報や既に公知となっている情報も明確に定義することが重要です。

契約の期間

秘密保持契約の期間も重要な要素です。一般的には、売却プロセスが終了するまでの期間と、売却後一定期間(通常1~3年程度)の両方を設定します。これにより、売却完了後も情報の保護が継続され、不正利用や情報漏洩のリスクを軽減することができます。特に、売却後に競合他社がクリニックの情報を不正に利用しないよう、期間を十分に設定しておきましょう。

罰則規定

秘密保持契約には、契約違反が発生した場合の罰則規定も含まれます。具体的には、違反者に対する損害賠償請求や法的措置を講じる権利の明記です。もし秘密情報が不正に開示された場合、その情報の価値に応じた損害賠償を請求できます。また、罰則規定を明確にすることで、契約違反の抑止力を高め、情報漏洩のリスクをさらに減少させる効果があります。

秘密保持契約の締結までの流れ

秘密保持契約を締結する際には、いくつかのステップを踏む必要があります。以下では、契約書の作成、弁護士への相談、契約の見直しと更新について説明します。

契約書の作成

まず、秘密保持契約書を作成することが必要です。契約書には、秘密情報の範囲、契約期間、罰則規定など、重要な要素をすべて含めます。契約書の内容は具体的かつ明確に記載し、曖昧な表現を避けることが重要です。クリニック売却に特化したテンプレート利用も一つの方法ですが、各クリニックの状況に応じてカスタマイズすることが推奨されます。

弁護士への相談

契約書の作成後は、必ず弁護士に相談して内容を確認してもらいます。弁護士は、法律的な観点から契約書の内容が適切かどうかをチェックし、必要に応じて修正や追加の提案を行います。特に、秘密保持契約が法的に有効であることを確認し、将来的なトラブルを防ぐためにも専門家の意見を取り入れることが重要です。信頼できる弁護士に依頼することで、安心して契約を進められます。

契約の見直しと更新

秘密保持契約は、一度締結すれば終わりではありません。状況の変化や新たな情報の追加に応じて、契約内容を定期的に見直し、必要に応じて更新することが重要です。例えば、売却プロセスが長引く場合や、新たな買い手が現れた場合などには、契約の内容を再確認し、適切な修正を行います。また、契約期間が終了する前に更新の必要性を検討し、必要に応じて再度契約を締結することも大切です。

           
開業医が直面する経営課題から選ぶ
病院クリニック売却仲介会社おすすめ3選
赤字の現状を
早期に打開したい。
ダブルブリッジアドバイザリー
引用元:ダブルブリッジアドバイザリー公式サイト
https://h5qtpe6m.lp-essence.com/
  • 開業支援や増院支援、メニューの開発、調査などの医療系コンサルティング業務も提供
  • M&Aに興味を持つ医療機関や企業情報を多く保有

公式HPで売却成功事例を見る

赤字脱却のためのM&A
成功事例を見る

良い後継者を
じっくり探したい。
メディカルプラス
引用元:メディカルプラス公式HP
https://www.medicalplus.info/
  • 保険診療の個人クリニック(診療所)の第三者継承支援を多く手掛けている
  • 独自のネットワークにより、年間30件以上のクリニックのM&Aを成立(2023年12月4日調査時点)。

公式HPで売却成功事例を見る

医業承継のためのM&A
成功事例を見る

余力のあるうちに
対策を考えたい。
オンデック
引用元:メディカルプラス公式HP
https://www.medicalplus.info/
  • 対象とする企業・医療機関の事業規模には制限を設けていない
  • 年商数千万円の小規模な企業から、年商数百億円といった中堅企業まで、幅広い支援実績

公式HPで売却成功事例を見る

設備投資のためのM&A
成功事例を見る